退職のスケジュールを立てていくうえで、考えるべきポイントが3つあります。1つめのポイントは、退職希望日から逆算して計画を立てることです。退職をする上で最初に決めるのは希望退職日です。終わりの日をきちんと決めていないと、退職を引き留められる可能性があります。また、明確にしていないと、上司の考えと自分の希望する時期が合わない可能性もあります。トラブルのもとになるので、まず先に希望退職日を決めてから、上司に報告しましょう。
2つめに考えるポイントは、退職したいと上司に伝えるタイミングです。通常は、最低でも退職日の1カ月前に上司に伝えるべきです。法律上は2週間前に退職の意志を伝えれば円満に退職できることになっています。引き継ぎや有休消化などを考えると、1カ月より前に伝えるのがベターでしょう。就業規則や雇用契約書で規定が定められている場合もあるので、会社の規則に則ってタイミングを決めましょう。
3つめに考えるのは、引き継ぎに必要な期間を考えることです。自分が抱えている案件、プロジェクトなどを考え、引き継ぎにどれだけ時間をかかるか考えます。取引先との関係や、抱えているプロジェクトで忙しく引き継ぎを完了させるまで3カ月〜半年くらいかかるような状況であれば、半年前に退職のスケジュールを考えておくことができます。引き継ぎせずに退職するのであれば、とても円満退社とはいかないため、引き継ぎはきちんと行いましょう。